家賃を払うのがもったいないから家を買おうかな、と迷っている人へ。
家計の固定費トップ3である、家・車・保険。家選びでミスをすると、数百万単位で資産が減ってしまうことも。
持ち家か賃貸かの選択は、大きな分かれ道
私は宅建士の資格を持ち、ハウスメーカーで家を売っていました。多くの人が住宅ローン返済額と家賃をなんとなく比べていましたが、その比較方法はオススメしません。
マイホームを買う目的によって、持ち家か賃貸かを選びましょう。
- 家が贅沢品の人 持ち家
- 家が必需品の人 賃貸
この記事では、持ち家か賃貸かを賢く判断するために必要な視点やマイホームで損をしないポイントを解説します。
マイホームを買う目的をハッキリさせてから、自分の人生にとってどちらがベストかを決めてくださいね。
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持ち家か賃貸かどっちが得かの結論
結論、どっちがおトクかはマイホームを買う目的によります。
マイホームを買う目的によって、お得かどうかの判断基準が変わるからです。
持ち家 | 賃貸 | |
---|---|---|
家を買う目的 | 贅沢品 | 必需品 |
こんな人 | 自分の家がゼッタイほしい | とにかく住む場所が必要 |
お得になる基準 | ローン金利 売買価格 | 家賃 |
家賃は安い物件を探すか交渉するしか方法がありませんが、住宅ローンは金利によって変動します。
ローン返済額 | 家賃 | |
---|---|---|
固定金利 1.5% | ¥122,473- | ¥100,000- |
固定金利 0.5% | ¥103,834- | ¥100,000- |
差額 | ¥18,639- | ¥0- |
マイホームが欲しい人は、まず住宅ローン金利を比較し月々の返済額を知っておく必要があります。
モゲチェック
賃貸なら家賃、持ち家なら住宅ローン金利と売買価格で損得を判断しましょう。
持ち家か賃貸か論争の落とし穴
「家賃を払い続けるよりもおトクですよ」というフレーズは、落とし穴です。
家賃と比べるべき金額は、月々の住宅ローン返済額ではなくて、持ち家にトータルでかかるコストだから。
いまの家賃よりお得になるのは、何事もなく14年くらい住んでからの話です。
転勤や離婚などの理由で売却することになった場合は、損をするかもしれません。
不動産や住宅営業のトークに惑わされないように!
持ち家のメリット・デメリット
持ち家のメリットとデメリットをみていきましょう。
持ち家のメリット
- 間取りが選べる
- 所有欲を満たせる
- ローン完済後の負担が減る
- 不動産を残せる
購入時の自分に合った快適な暮らしが実現しやすいのは、持ち家です。
とにかくマイホームがほ・し・い
持ち家のデメリット
- 借金を抱える
- 修繕費がかかる
- ライフスタイルの変化に弱い
- 引っ越しにくい
住宅ローンの返済があるうちは、退職や転職がしづらく身動きが取りづらくなります。
何が起こるかわからないのが、人生。予期しないことで、家を手放す可能性があることも考慮しましょう。
いまの会社を辞めにくい
賃貸のメリット・デメリット
賃貸のメリット・デメリットもみていきます。
賃貸のメリット
- 引っ越しがしやすい
- 住居費を調整できる
- 維持費がかからない
- 災害のリスクが低い
長い目で見ると、賃貸はライフスタイルの変化や好みに合わせて融通が利きます。
もし災害が起きて建物がダメージを受けたとしても、引っ越せば解決するのも利点。
賃貸って人生の自由度が高い!
賃貸のデメリット
- 不動産を残せない
- リフォームできない
- 近所が入れ替わる
- 更新料がかかる
持ち家は土地の価値だけでも資産が残りますが、賃貸は残るものがありません。
老後がちょっと心配だけども
持ち家か賃貸かスマートな選び方
持ち家か賃貸かを決めるポイントは、家を買う目的を定めることです。
目的によって選ぶ家が変わり、賃貸の方がメリットが大きいからです。
家を買う目的は、大きく2つに分けて考えましょう。
- 贅沢品
- 必需品
- 自分が納得のいく家を買う
- 金銭的に損しない家を買う
- 一生賃貸にする
家を買う目的が必需品なら「金銭的な価値」を重要視します。
損する家を買うぐらいなら賃貸!
老後に安心できるのは持ち家か賃貸か
心理的には持ち家が安心ですが、金銭的には現金があれば老後も問題ありません。
持ち家は初期費用や維持費で現金が大きく減ってしまう一方、賃貸は現金をキープできます。
- 現金があれば老人でも貸してくれる家はあるし、他の選択肢もある
- 老後にあって安心できるのは、古い戸建てよりも現金
- 相続も、子どもにとって現金がいちばんラク
持ち家があるかないかではなく、キャッシュがあれば老後も安心できます。
もちろん購入時よりも高く売れる不動産であれば、金銭的にも安心ですね。
持ち家か賃貸か1300万の差の検証
持ち家は賃貸よりも生涯で1300万円お得になるというウワサを検証しました。
月々12万の家賃と月々11万の住宅ローン返済を比較した結果・・・
50年住むなら、持ち家の方が1,440万おトク
将来の物価や税制度、金利によってかなり変動するものの近しい差額ですね。
ただし前提条件によっては、差がほとんどないか、逆転現象が起こり得ます。
持ち家のコストシミュレーション
住宅ローン金利や税金によっても大きく変わるよ!
修繕費は、建物の構造やリフォーム内容によってはプラス数百万かかることもあるので注意してください。
なおマイナス要素である住宅ローン控除は入れていません。現時点では、年収800万でだいたい▲270万になります。
賃貸のコストシミュレーション
家賃が1万下がればトータル600万の削減!
一生賃貸は家賃が安いほど、持ち家との差が縮まります。
同じ物件に住み続けるのであれば、家賃交渉をして金額が下げられるかもしれません。
持ち家か賃貸かの前にマイホームが負債になるワケ
郊外にあるマイホームの99%は、5年以内に価値が2〜3割は落ちるといわれています。
日本の戸建ては、新築が割高で中古の資産価値が上がりにくいという背景があります。
欧米では中古住宅のマーケットが大きく資産価値が上がるので、家=資産と捉えられます。
家=資産と言えるのは、売却時に買った値段よりも高く売れるということ。
人気エリアじゃない限り、買った瞬間に負債になるんだ・・・
郊外のマイホームは負債になるリスクがあるという認識のうえで、持ち家を選びましょう。
持ち家が資産になる人とは
買ったときの価格よりも高く売れれば、持ち家は資産になります。
資産とは、将来的に金銭的な価値をもたらしてくれるもの。目減りしてしまった時点で負債になります。
- 2800万の新築マンション<3000万で売れた
- 1800万の中古戸建て<1900万で売れた
- 6000万の新築戸建て=6000万で売れた
リセールバリューが高い家を購入できれば、買ってよし、住んでよしの持ち家になりますよ。
掘り出し物件を見つけるのは難しいよ
マイホームで金銭的に損をしないポイント
家が必需品で持ち家を選択した人が、金銭的に損をしない家を買うポイントは3つです。
- 中古物件を探す
- 不動産を学ぶ
- 立地は妥協しない
中古物件を探す
まずは中古物件を探すことが、損をしない家を買うポイントの1つ。
新築に比べて中古の方が、お得な家に出会う確率が高いです。
「アットホーム」でたまに掘り出し物件がある
投資物件を扱うサイト「楽待」だと1割ぐらい安い
内装や水まわりをリフォームすると新築っぽくなる
投資用物件は値引き交渉しやすい
不動産を学ぶ
不動産について勉強することも、損をしない家を買うために重要です。
資産価値が高い家を見分ける目を養うためには、知識が必要。
- 書籍を読む
- 数ヶ月間は物件を見続ける
- 実物件を見学する
- 不動産投資をしている人に教えてもらう
少しでも試算価値が高い家を購入できるよう、知識を身につけましょう。
立地は妥協しない
損をしない家を買うためには、物件の立地を妥協してはいけません。
郊外戸建てのリセールバリューが悪いのは、土地の評価額が低いから。需要が低い、ということです。
- 通勤&通学時間が長い
- 売りたいのに売れない
- 資産価値が下がった
- 評価額がローン残債を下回る
立地を妥協せず、いい物件に出会うまで探し続けるのが損をしないポイントです。
まとめ:持ち家か賃貸かは目的で選ぼう!持ち家は住宅ローン比較が必須
この記事では、持ち家か賃貸かを迷っている人が賢く判断できるポイントを解説しました。
- 家は贅沢品
→自分が納得できる家を追求する
贅沢品と割り切って家を買うなら、住宅ローン金利を比較し資金計画を立てましょう。
- 家は必需品
→損しない家を買えなければ、賃貸の方が無難
必需品で資産価値の高い家が買えなければ、できるだけ安い家賃の賃貸を探しましょう。
持ち家か賃貸かを決めた後に損をしないためには、下記の2つが重要です。
- 持ち家は住宅ローン金利&売買価格
- 賃貸は家賃
持ち家ならモゲチェックを使って住宅ローン金利を比較し、トータルコストを抑えましょう。
- 借りられる&最も条件の良い住宅ローン判定
- プロのアドバイザーに相談できる
- 審査に通る確率がわかる
- 最新の金利ランキング
損をしないために、少しでも資産価値が高いマイホームを低金利で買うこと。
この記事が、住まいを選ぶ一助になったら嬉しいです。
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