変動金利がいいって聞いたけど、5年後ってどうなってるの?
住宅ローンは日銀のマイナス金利解除による影響を受け「超低金利時代」の終わりがくるといわれています。
変動金利にするなら、み〜んな金利上昇に備えよう!
この記事では、住宅ローンの変動金利が一気に上がるといわれる背景と対策について分かりやすく解説します。
この記事を読むメリット
- 低金利にするかどうかの判断がしやすくなる
- リスクを最小限に抑えるための対策がわかる
この記事を読めば、これから住宅ローンを借りる人が変動金利の上昇リスクに備えることができます。
ただし、金利がいつ?どのぐらい?上がるかどうかは誰にもわかりません。
- 金利はすこしずつ、上がりそう
- 対策は借りすぎず、貯金をする
余談ですが、私はフラット35(長期固定金利)の住宅ローンを組んでいて借り換えするかを真剣に検討しています。
変動金利の住宅ローンを選ぼうと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 元ハウスメーカー営業
- 宅地建物取引士
- インテリアコーディネーター
- ファイナンシャルプランナー
- 声ブログ発信中@stand.fm
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変動金利が一気に上がるかもしれない背景
住宅ローンの金利が上がるには、理由があります。
むずかしい単語が並びますが、住宅ローンの選択には知識が必須。
- 景気回復による株価上昇
- 日銀のマイナス金利解除
身につけた知識をもとに、自分自身で考えて判断してくださいね。
景気回復による株価上昇
2024年春、日経株価平均は史上初&過去最高の4万円台を記録しました。
株価が上がると、なぜ住宅ローンの金利が高くなるのか?
投資家が債権を売って、株を買ったほうが儲かるから!
ようするに、債権が世にたくさん出回って債権の価値が下がるということ。
債権価格と金利は逆方向に動く法則があるので、長期金利が上がっています。
これが、2023年9月に住宅ローンの固定金利が一斉に引き上げられた背景。
もう1度いいますが、債権と金利は逆に動く法則があるからですね。
債権が安くなると、金利が上がる。
長期の固定金利が上がると変動金利も上がるのか?
固定金利は変動金利にダイレクトには連動はしないよー
変動金利の目安になるのは国債ではなく、短期プライムレートだからです。
そこで、変動金利と固定金利の違いをサクッとまとめました。
変動金利 | 固定金利 | |
---|---|---|
当初の金利返済 | 低い | 高い |
店頭表示金利の目安 | 短期プライムレート | 国債金利など |
金利上昇リスク | あり | なし |
ただし、固定金利の上昇が変動金利に影響を与える可能性があります。
一般的には、金利上昇は固定金利が先に上がるといわれています。
株価の上昇は、債権価格の下落を招き、結果として固定金利の利上げがされました。
日銀のマイナス金利解除
日本銀行のマイナス金利解除によって、変動金利が高くなる可能性があります。
これまではマイナス金利のおかげで、超低金利の住宅ローンが実現していました。
そもそもマイナス金利とはなんでしょうか?
だから銀行はお金が減らないように、企業や個人にお金を貸した方が「お得」ということ。
銀行もお金を増やそうと必死です。
日銀はお金が世に出回るようにコントロールしてたってこと!
お金が世にたくさん出回ると、お金の価値が下がるのでインフレーションを引き起こします。
ようするに、日銀はインフレを引き起こすためにマイナス金利を導入していました。
では、マイナス金利解除が変動金利に与える影響をみていきましょう。
新規に住宅ローンを借りる人の変動金利が上がる
すでに住宅ローンを借りている人の変動金利も上がる
現在はステップ1の状態。
銀行からすると、お金を貸しても貸さなくても損はしない。
そういえば、メガバンクの預金金利がちょっとだけ上がったよね!
これから住宅ローンを借りる人は、日本銀行の動きに注視しましょう。
変動金利が一気に上がる前の対策
変動金利が一気に上がるのは、誰でも不安ですよね。
一気に上がるのは先の未来だとしても、家を建てると出費が多くなるのも事実。
そこで、これから住宅ローンを借りる人の対策2つです。
- お金を借りすぎない
- 貯金でリスクに備える
ひとつずつ解説していきます。
お金を借りすぎない
大前提として、住宅ローンの借入額を抑えることです。
銀行はあなたの「返済能力」を判断して借入の審査をしますが、あなたが「返済できるかどうか」は考えてくれません。
お金を借りられるのと、滞りなく返せるのは別の話!
厳しい現実ですが、銀行はローンが返済できなければ抵当権を行使して、土地と建物を競売にかければいいだけ。
転職して年収が大幅ダウンになっちゃった汗
共働きじゃなくなったら、生活が苦しくて外食にも行けない涙
- 現在の年収がずーっと保証されているわけではない
- 家族構成の変化で世帯年収が減る可能性もある
- 額面年収ではなく、手取り年収で借入額を考える
超低金利の問題は、年収の割にお金をたくさん借りることができてしまうこと。
カツカツの状態で少しでも金利が上がれば、家計は火の車です。
貯金でリスクに備える
変動金利が上がって月々の返済額が上がったとしても、それをカバーできるぐらい貯金をすること。
固定金利に比べて返済額が抑えられる分を生活費に充てるのではなく、口座にキープしましょう。
具体的にもし1%金利が上がったら?
どのくらい家計への負担が増えるのかをシミュレーションしました。
金利 0.5% | 金利 | 1.5%|
---|---|---|
月々返済額 | 77,875円 | 91,855円 |
年間返済額 | 934,500円 | 1,102,260円 |
総返済額 | 32,707,500円 | 38,579,100円 |
金利が1%上がったら、月々¥13,980も返済額がアップするー!
年間ざっくり168,000円の出費が増え、仮に10年で168万も返済額が多くなります。
金利1%の差で数百万単位で返済額が変わるのが、住宅ローン。
- 支出を減らす
- 収入を増やす
当たり前ですが、この2つにつきます。
私も含めて多くの人にとって収入を増やすより、支出を減らす方がカンタンなはず。
だから、家計管理をするしかないね!
変動金利は、貯金に余裕がある人が向いてるんだって!
金利が上がることで家計が苦しくなるようでは、借りすぎです。
たとえ金利が1%上がったとしても余裕があるレベルの貯金をして、リスクに備えましょう。
家の予算を立てるための家計管理について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください▼
まとめ:変動金利が一気に上がるリスクに備えて住宅ローンを選ぼう
この記事では、住宅ローンの変動金利が上がる背景と対策について解説しました。
変動金利のメリットは、なんといっても月々の返済額が抑えられること。
だからといって、余裕のない返済計画を組んではいけません。
- 金利はすこしずつ、上がりそう
- 対策は借りすぎず、貯金をする
元ハウスメーカー営業なのにも関わらず、フラット35の住宅ローンを組んで後悔している私が伝えたいこと。
変動金利で住宅ローンを借りようとする人へおすすめのステップを試してみてください。
支出を抑えて貯金をする
いくら借りられるか?はダメ!絶対
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この記事が、変動金利を検討している人の役にたてば嬉しいです。
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