注文住宅を建てたものの住宅ローンに追われ、家計に余裕がないまま20年が経過…
住宅設備は必ず老朽化し、いつかは交換しなくてはなりません。
私は現役のリフォーム営業ですが、リフォーム資金の余裕がない人は結構います。

注文住宅は建てたら終わり☆ではない!!!
これから注文住宅を建てる人にはそうなってほしくないな、という思いからこの記事を書くことにしました。
今回は注文住宅を建てた人がリフォームをするお金がない場合にどうなるのか?を現役リフォーム営業の視点で解説します。
- 住宅ローンで絶対に背伸びをしない
- リフォーム費用を家計管理に含める
この記事を読めば、将来リフォームができない残念な施主にならずにすみます。
どうしたらリフォームができる資金をキープできるか?を具体的に提案しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
リフォームするお金がない注文住宅はどうなる?
注文住宅を建ててリフォームする資金がない家に住む人は、長い間ガマンし続けることになります。
これから家を建てる人には、数十年後のことが想像できないかも知れません。
私が実際にお会いしたリフォームできない人の例をあげましょう。
- 築50年:浴室の壁塗装が剥がれてボコボコ、寒くて隙間風が入ってくる
- 築40年:洗面室の壁紙が結露で剥がれ、床が腐食して歩くとフワフワする
- 築30年:外まわりの雨樋が割れても放置、雨が降るたびに庭が水浸しになる
- 築20年:内装のクロスがタバコのヤニで変色し、ホコリまみれで汚い
せっかく大金をはたいて注文住宅を建てても、修繕やリフォームをしなければ家は長持ちしません。
どんなにステキなお家を建てても、それをキープしないと意味がないということ。
残念ながら新築時の性能を維持できていない注文住宅は少なくありません。
- 給湯器
- エアコン
- ウォシュレット
- 防蟻処理
- 外壁コーキング
- 屋根塗装
- 水栓金具
- 内装材
- 食洗機
- バス乾燥機
- 外壁モルタル
- トイレ
- ユニットバス
- キッチン
- 洗面化粧台
戸建ては維持管理に必ずお金がかかります。
例えばモルタル吹付で外壁塗装をしないと、いずれ雨水が構造躯体に侵入してきます。
サイディングだとしても、コーキング材は紫外線などで劣化していくので同じこと。



外壁リフォームはいちばんお金がかかるよ!
給湯器は壊れたら否応なしに買い替えをしますが、水まわりはお金に余裕がある人は20〜30年で交換しています。
壁紙などのクロスの寿命も10〜15年が一般的。
- 外まわりをリフォームしないと、構造躯体の寿命が短くなる
- 水まわりをリフォームしないと、生活に不便を感じる
- 内装をリフォームしないと、みすぼらしい部屋になる
厳しい言い方かも知れませんが、リフォームをしないと家にとっても、人にとっても良いことは何ひとつありません。
注文住宅を建てるなら、将来のリフォームを考慮した資金計画を立てましょう。
注文住宅を将来リフォームするための方法2つ
まず注文住宅を建てると決めた瞬間から、将来リフォームが必要になることを忘れないでください。
リフォームする余裕をつくる具体的な方法を解説します。
前提として、家を建てた後ではなく「建てる前」の方法になりますのでご注意を。
- 住宅ローンで絶対に背伸びをしない
- リフォーム費用を家計管理に含める
シンプルですが、上記の2つだけです。
ひとつずつ解説していきますね。
住宅ローンで絶対に背伸びをしない
住宅ローンを借りる人は、月々の返済額で無理をしないことが大切です。
現在の世帯年収で借りれ可能額いっぱいにローンを組むのはオススメできません。
「絶対に」とつけたのには理由があります。



月々の返済が苦しいと、リフォーム費用を貯められないから!
これから家を建てる人は、リフォーム費用を貯金できるぐらい余裕を持った返済計画を立てましょう。
住宅ローンの返済目安は下記の通りです。
- 年収倍率は、5倍以下
- 完済年齢は、65歳まで
- 返済比率は、20〜25%以内
くれぐれも予算オーバーには注意してください。
- あこがれの高いハウスメーカーを選んだ
- 土地にこだわりすぎて全体予算がアップ
- 後悔したくないとオプションが増えてく
注文住宅の価格には天井がありません。だからこそ資金計画から家づくりをスタートさせましょう。
満足の家が建てられとしても、維持ができないのであれば残念なことになります。



低金利でローンを組むのもポイント
無理のないローン返済は安い金利を選ぶことが欠かせません。
金利 | 0.5%金利 | 1.5%|
---|---|---|
月々返済額 | 77,875円 | 91,855円 |
年間返済額 | 934,500円 | 1,102,260円 |
総返済額 | 32,707,500円 | 38,579,100円 |
住宅ローンは家を買う前に「仮審査」で申し込みすることができます。
仮審査にデメリットはありません。
この記事を読んだ人には、全員ローンの仮審査をして慎重に家を建ててもらいたいと思っています。
人生で最大の買い物である家。
堅実な住宅ローンの返済計画を建てることが、将来の家族とおうちを守るために必要なことです。
返済目安についてくわしく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください▼
住宅ローンの仮審査に興味がある人は、モゲチェックがおすすめです。
項目 | 家計管理の内容 |
---|---|
支出 | 適切な支出をコントロールする |
収入 | すべての収入源を記録する |
債務 | 借金の返済計画を立てる |
貯蓄 | 収入の一部を貯蓄に回す |
投資 | 投資を通じて資産を増やす |
予算 | 無駄な支出を削減する |
目標 | 将来の計画を逆算する |
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リフォーム費用を家計管理に含める
将来かならずかかるリフォーム費用を、毎月の家計管理に入れちゃいましょう。
具体的には、修繕やリフォーム費の見込みを月々の支出に組み込みます。
包み隠さずにいうと、私は家計管理をしないまま住宅ローンを借りてしまいました。とっても後悔しています涙



いまは月々の支出「変動費」にリフォーム費を入れてるよー
持ち家を選択した人は必ず修繕費がかかるので、家計管理は必須。
もちろん支出より収入が多く、たっぷり貯金ができている人は必要ありません。
そもそも家計管理とは何でしょうか?
項目 | 家計管理の内容 |
---|---|
支出 | 適切な支出をコントロールする |
収入 | すべての収入源を記録する |
債務 | 借金の返済計画を立てる |
貯蓄 | 収入の一部を貯蓄に回す |
投資 | 投資を通じて資産を増やす |
予算 | 無駄な支出を削減する |
目標 | 将来の計画を逆算する |
リフォームでいうと、将来かかるかも知れない費用をコントロールするので「支出」と「目標」がポイント。
例えば、20年後に外装工事で120万かかるとすると、それを逆算して年間6万を貯金しなくてはなりません。
リフォーム支出の逆算例:120万÷20年=6万÷12ヶ月=月々5千円
ようするに、月々の支出に5千円を加えてそれを貯金して20年後に使うといったイメージです。
10年後に給湯器交換をするのであれば、年間2万の貯金が必要ですね。
これらを積み重ねていくと、リフォームのための貯金額は結構な金額になるはずです。



分譲マンションでいう修繕積立金を自力でやる感じ
私のように持ち家を購入してから家計管理をすると、悲惨なことになるので注意してください。
家計管理についてくわしく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください▼
まとめ
これから注文住宅を建てる人が将来リフォームできない施主になるのを避けるための対策を解説しました。
注文住宅を建てる人は夢見がちで、テンションが上がりすぎて20年後のことが考えられなくなる人もいます。
- 住宅ローンで絶対に背伸びをしない
- リフォーム費用を家計管理に含める
この記事を読んでくださっているみなさんには、ぜひ慎重に家計管理をして、適切な住宅ローンの返済計画を立てていただきたいと心から思っています。
私は大手ハウスメーカーの営業でした。注文住宅をたくさん売りました。そして、現在はリフォームの営業です。
だからこそ、将来の修繕やリフォームを考えた「一生に一度の大きなお買い物」が大切だと思うのです。
この記事が、あなたの注文住宅の予習に役立てば幸いです。